絶望工場に希望はあるかーー介助現場の社会学に向けて

今から書くことはフィクションだと考えて欲しい。 こう、断り書きをしなくてはならない現在の社会における個人情報の保護だとか、研究倫理の遵守みたいなことについても思うところは様々にあるのだけれど、それについては愚痴めいてしまうし、たぶん、別に書…

ふたば未来学園高等学校『数直線』をみた

アトリエヘリコプターでふたば未来学園高等学校演劇部の作品「数直線」をみた。 県立ふたば未来学園高等学校は2015年に開校したばかりの新設の中高一貫校だという。学校のパンフレットには雄弁な文字がおどる。「この地から未来創造」。でも、なんて皮肉な名…

現在進行形/プロセスとしての演劇のために(0)

現在の商業演劇を下支えしている層というのが、殆ど中高年であって、彼らが抜けてしまった後、日本の演劇業界、とりわけ、採算性を視野にいれなければいけない演劇業界がどのように対処するのかという問題は考えられなければならないだろう、ということは以…

光ある方へ--田中圭一『うつヌケ』を読む

田中圭一「うつヌケ」(KADOKAWA)を読みました。 うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 作者: 田中圭一 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 田中圭一さんといえば、手塚治虫パロディなどで…

ベテルギウスは、いつでも--写真を考える(1)

冬の大三角形の一角をなしているオリオン座のベテルギウスは地球からおよそ642光年の距離にあるとされる。だから、ベテルギウスから発せられた光は孤独な旅を642年間経て、私たちのもとへ静かに注いでいるともいえるし、どんなに目をこらしても、私たちがみ…

声にならないものを声にする--地方と演劇(1)

「地方で演劇をすること」について考えます。長文です。 私は、ふだん東京に暮らしているので、東京の子どもたちと関わることが多いんだけど、彼らのことをみていて、環境としては恵まれているなあ、と思わずにはいられないことが多い。演劇だって、面白い公…

そっち側じゃなかった方のあたしへ

かわいい女の子は無口になるだけで心配される。 何かあったの、困ってる、大丈夫、手を貸そうか? その程度のことは別に気にならない。けれど、世の中にはたぶん同じことをしても、心配される側のひとと、大丈夫だろうと思われる側のひとがいるんだと、私は…

精華高校『大阪、ミナミの高校生』をみた

高校演劇サミット最終日、精華高校演劇部『大阪、ミナミの高校生』を観た。 日本における「子どもの貧困」は一人親家庭では50%をこえていて、DVの発生件数は警察が認知しているだけでも約6万3000件をこえており、厚労省の統計によれば、母子家庭の数は近年…

「おじさん」なんてきらいだ

以前Twitterに書いたことをまとめておこうと思います。 「おじさん」なんてきらいだ。 「おじさん」というのは、生きものとしての「おじさん」を指す言葉ではありません。何も私はエイジズムを吐きだそうとしているわけではない。ただ「おじさん」的あり方と…

何もかもが消えてしまうその日まで

ひとが亡くなったので、ブログをはじめることにした。